Design to Code 03|CSSでワイヤーフレームを再現しよう

STEP02で作成したHTMLにCSSを読み込み、Figmaのワイヤーフレームをブラウザ上で再現していきます。

このSTEPで目指すのは、最終デザインを完成させることではありません。まずは幅・余白・並び方・文字の大きさなど、レイアウトの土台を整えます。

色・写真・細かな装飾はSTEP04・05で扱います。ここでは「ワイヤーフレームと同じ構造に見えるか」を優先しましょう。

作成ファイル・保存場所

  • STEP02で作成した espresso_lane/index.html をそのまま使用
  • 同じフォルダに style.css を作成
  • index.html の head からCSSを読み込む
<link rel="stylesheet" href="style.css">

今回の目標

  • ワイヤーフレームから必要なCSSを考える
  • コンテンツ幅と左右の余白を整える
  • flex・gridを使って要素を並べる
  • スマートフォンとPCでレイアウトを切り替える
  • 見本を見ながらCSSを少しずつ調整する

1. 最初にブラウザとFigmaを並べて確認しよう

CSSを書く前に、Figmaのワイヤーフレームと現在のHTML表示を見比べます。すぐにプロパティを書き始めるのではなく、まず「何が違うか」を言葉にしてみましょう。

  • コンテンツの横幅
  • 左右の余白
  • セクション上下の余白
  • ナビゲーションの並び方
  • Menuカードの列数
  • 画像の大きさ
  • 見出しと本文の間隔

違いを見つけてからCSSを書くと、「なぜこのプロパティを使うのか」が分かりやすくなります。

2. CSSの基本設定を作ろう

最初に、ページ全体で共通する設定を作ります。

*,
*::before,
*::after {
  box-sizing: border-box;
}

body {
  margin: 0;
  font-family: sans-serif;
  line-height: 1.8;
}

img {
  max-width: 100%;
  height: auto;
  display: block;
}

box-sizing: border-box; を指定しておくと、widthにpaddingやborderが加算されることによる幅のずれを扱いやすくできます。

3. コンテンツ幅と左右の余白を作ろう

ワイヤーフレームでは「画面全体の幅」と「文章やカードを置くコンテンツ幅」が同じとは限りません。

.container {
  width: min(100% - 32px, 1080px);
  margin-inline: auto;
}

上の例では、スマートフォンでは左右16pxずつ余白を確保し、広い画面では最大1080pxまでにしています。実際の数値はFigmaのワイヤーフレームを確認して調整してください。

4. MenuをGridで並べよう

Menuのように同じ形のカードを複数並べる部分は、CSS Gridを使うと組みやすくなります。まずスマートフォンを1列にし、PC幅で2列へ切り替えてみましょう。

#menu ul {
  display: grid;
  grid-template-columns: 1fr;
  gap: 32px;
}

@media (min-width: 768px) {
  #menu ul {
    grid-template-columns: repeat(2, 1fr);
    gap: 40px 24px;
  }
}

ここでは色や影を付けるより、列数・カード幅・カード間の距離がワイヤーフレームに近いかを確認します。

5. セクションの余白を整えよう

Webページ全体の印象は、要素そのものだけではなく「何もない余白」にも大きく左右されます。

main section:not(.keyvisual) {
  padding: 64px 0;
}

@media (min-width: 768px) {
  main section:not(.keyvisual) {
    padding: 96px 0;
  }
}

すべて同じ余白にする必要はありません。まず共通値を決め、必要なセクションだけあとから調整すると管理しやすくなります。

6. スマートフォンとPCを確認しよう

ブラウザの幅を狭くしたり広くしたりして、レイアウトがどのように変化するか確認します。

  • 横スクロールが出ていないか
  • 文字が小さくなりすぎていないか
  • 画像が親要素からはみ出していないか
  • Menuがスマートフォンでは1列、PCでは指定した列数になっているか
  • 余白が狭すぎたり広すぎたりしていないか

完成ページの確認

以下のプレビューが利用できる場合は、別タブで開いて自分の表示と見比べてみましょう。

解答例(CSS)

これは一例です。見本と同じ結果になっていても、CSSの書き方が異なる場合があります。自分のコードと比べながら、共通化できる部分や不要な指定がないか確認しましょう。

/* 基本設定 */
*,
*::before,
*::after {
  box-sizing: border-box;
}

html {
  scroll-behavior: smooth;
}

body {
  margin: 0;
  font-family: sans-serif;
  font-size: 16px;
  line-height: 1.8;
  color: #333;
  background: #fff;
}

img {
  max-width: 100%;
  height: auto;
  display: block;
}

ul {
  margin: 0;
  padding: 0;
  list-style: none;
}

a {
  color: inherit;
  text-decoration: none;
}

/* 共通幅 */
.container {
  width: min(100% - 32px, 1080px);
  margin-inline: auto;
}

/* header */
.site-header {
  padding: 20px 16px;
  border-bottom: 1px solid #bbb;
}

.site-header nav ul {
  display: flex;
  flex-wrap: wrap;
  gap: 16px;
}

/* key visual */
.keyvisual img {
  width: 100%;
  min-height: 320px;
  object-fit: cover;
}

/* sections */
main section:not(.keyvisual) {
  padding: 64px 0;
}

main section:not(.keyvisual) > * {
  width: min(100% - 32px, 1080px);
  margin-inline: auto;
}

main h2 {
  margin: 0 0 24px;
  font-size: 1.75rem;
}

/* menu */
#menu ul {
  display: grid;
  grid-template-columns: 1fr;
  gap: 32px;
}

#menu article {
  height: 100%;
  border: 1px solid #bbb;
}

#menu article h3,
#menu article p {
  margin-inline: 20px;
}

/* access */
#access address {
  font-style: normal;
}

/* footer */
.site-footer {
  padding: 32px 16px;
  border-top: 1px solid #bbb;
  text-align: center;
}

@media (min-width: 768px) {
  .site-header {
    display: flex;
    justify-content: space-between;
    align-items: center;
  }

  main section:not(.keyvisual) {
    padding: 96px 0;
  }

  #menu ul {
    grid-template-columns: repeat(2, 1fr);
    gap: 40px 24px;
  }
}

次はデザインカンプを作ろう

ここまでで、HTML/CSSを使ってワイヤーフレームの構造をブラウザ上に再現できました。STEP04では、コンセプトシートをもとに色・写真・文字・雰囲気を決め、Figmaで完成デザインを作ります。