PHPで変数と演算子で「計算」してみよう!

📁 作成ファイル・保存場所

XAMPPがインストールされているhtdocs フォルダに以下のファイルを作成してください。

ファイル名内容
htdocs/php-basic/02.phpPHPとHTML
  • XAMPP(Apacheが起動していること)
  • XAMPPがインストールされているhtdocs フォルダに内に作成されていること

目的

  • 変数の宣言と代入
  • 算術演算子を使って計算できるようになる
  • echo を使って結果を表示する
  • PHP独自の文字列結合方法(ドット記号)を理解する
  • 代入演算子・複合代入演算子・インクリメント・デクリメント

チェックポイント

  • $price などの変数を使って計算できているか?
  • 足し算・掛け算などの演算子を使えているか?
  • echo で文字と変数を結合できているか?
  • PHPの「.(ドット)」演算子で文字列連結できているか?

PHPの基本構文:変数と演算子

変数とは?

PHPでは、値を一時的に保存するために「変数(variable)」を使います。PHPの変数は $(ドルマーク)から始まります

$price = 1200;

これは「$price という名前の変数に 1200 を代入した」ことを意味します。

演算子とは?

演算子(operator)は、計算や代入などを行う記号のことです。

記号名前説明例($a = 10, $b = 3 のとき)
+足し算$a と $b を足す$a + $b → 13
-引き算$a から $b を引く$a - $b → 7
*掛け算$a と $b を掛ける$a * $b → 30
/割り算$a を $b で割る$a / $b → 3.333...
%剰余$a を $b で割った余り$a % $b → 1

文字列の連結(ダブルクォートと . の使い分け)

PHPでは、文字列の中に変数を埋め込む場合、ダブルクォート(”)を使うとそのまま展開されます
これは JavaScript のテンプレートリテラル(`文字列 ${変数}`)に近いイメージです。

$name = '田中さん';
echo "こんにちは、$name!"; // → こんにちは、田中さん!

このように、変数がそのまま展開されるので読みやすく、コードもスッキリします。

一方で、シングルクォート(’)では変数は展開されません
その場合は、ドット(.)で文字列を連結する必要があります。

$name = '田中さん';
echo 'こんにちは、' . $name . '!'; // → こんにちは、田中さん!

この書き方は「変数の位置が複雑になる場合」や「正確な制御をしたい場面」に向いています。

HTMLと混ざる場面では注意!

HTMLの属性内で PHP を書く場合など、すでにダブルクォートが使われている場面では、PHPの中ではシングルクォートを使ったほうが安全です。

echo '<img src="' . $imgPath . '" alt="画像">';

このように、HTML側とPHP側でクォートの種類が混在するときは、衝突しないように注意しましょう。

PHP基礎トレーニング

<?php
$a = 10;
$b = 3;

// 四則演算と出力(ドットで結合)
echo 'a + b = ' . ($a + $b) . '<br>'; // 足し算
echo 'a - b = ' . ($a - $b) . '<br>'; // 引き算
echo 'a * b = ' . ($a * $b) . '<br>'; // 掛け算
echo 'a / b = ' . ($a / $b) . '<br>'; // 割り算
echo 'a % b = ' . ($a % $b) . '<br>'; // 剰余(余り)

// 結果を変数に入れてから表示
$result = $a + $b;
echo '合計は ' . $result . ' です<br>';

$result = $a - $b;
echo '差額は ' . $result . ' です<br>';

$result = $a * $b;
echo '掛けると ' . $result . ' です<br>';

$result = $a / $b;
echo '割ると ' . $result . ' です<br>';

$result = $a % $b;
echo '余りは ' . $result . ' です<br>';
?>

表示確認の手順

下記のコード入力が終わったら、以下の手順で動作を確認してみましょう。

  1. XAMPP を起動
     「Apache」が起動していることを確認します。
  2. ブラウザを開く
     Google Chrome など、普段使っているブラウザを開きます。
  3. アドレスバーに入力
     次のURLを直接入力して Enter を押します
http://localhost/php-basic/
  1. 01.php をクリック
     フォルダ一覧の中に「02.php」というファイル名が見えたら、それをクリックしてください。
  2. ページが表示されれば成功!
     「PHP基礎学習のスタートです」や「ウェブトレーニングで頑張りましょう」などの文字が表示されていれば、PHPが正しく動いています。

PHP応用トレーニング

PHPだけのためダブルクォートを使っています。

<?php
// 【1】算術演算子(+ - * / %)
$price = 1200;
$tax = $price * 0.1;
$total = $price + $tax;
echo "税込価格は {$total} 円です<br>";
var_dump($total); // float(1320)

// 【2】代入演算子(=)
$x = 5;
$x = $x + 3; // x に 3 を足す
echo "xの値は {$x} です<br>";
var_dump($x); // int(8)

// 【3】複合代入演算子(+=, -=, *=, /=, %=)
$result = 100;
$result += 50;
$result -= 30;
$result *= 2;
$result /= 4;
$result %= 3;
echo "resultの最終値は {$result} です<br>";
var_dump($result); // float(0)

// 【4】インクリメント・デクリメント演算子(++ / --)
$count = 0;
$count++; // 1
$count++; // 2
$count--; // 1
echo "カウントは {$count} です<br>";
var_dump($count); // int(1)
?>