PHPでユーザー定義関数を作ってみよう

📁 作成ファイル・保存場所

XAMPPがインストールされているhtdocs フォルダに以下のファイルを作成してください。

ファイル名	内容
htdocs/php-basic/07.php	PHPとHTML

XAMPP（Apacheが起動していること）
XAMPPがインストールされているhtdocs フォルダに内に作成されていること

今回のテーマ

function（関数）を使って、処理をまとめたり再利用したりできるようにしよう！

目的

function を使って自分で関数を定義できるようになる
引数や return の意味と使い方を理解する
処理の再利用や分割の基礎を身につける

チェックポイント

function の定義と呼び出しができる？
引数を使って値を受け渡せる？
return で結果を返す処理ができる？

ユーザー定義関数の基本構文

関数とは？

関数（function）とは、「ひとまとまりの処理に名前をつけて、何度でも使えるようにしたもの」です。

例えば「税込価格を計算する」「挨拶を表示する」といった処理を、関数にまとめておくと便利です。
自分で関数を定義することを「ユーザー定義関数」と呼びます。

function sayHello() {
    echo "こんにちは！";
}
sayHello(); // 関数を実行（呼び出し）

引数とは？

引数（ひきすう / parameter）は、関数に渡すデータの受け口のことです。
関数を呼び出すときに、必要な値を渡して処理を変えられます。

function greet($name) {
    echo "こんにちは、{$name}さん！";
}
greet("たろう"); // → 「こんにちは、たろうさん！」と表示

$name が引数で、"たろう" がその値（実引数）です。

PHP基礎トレーニング

<?php
//基本の関数定義と呼び出し
function hello() {
    echo "Hello!<br>";
}

hello(); // => Hello!

//引数つきの関数
function greet($name) {
    echo "Hello, {$name}!<br>";
}

greet('Taro');
greet('Hanako');

// 戻り値を使った関数
function add($a, $b) {
    return $a + $b;
}

$sum = add(3, 5);
echo "3 + 5 = {$sum}<br>"; // => 3 + 5 = 8

// 条件による判定
function judge($score) {
    if ($score >= 80) {
        return '合格';
    } else {
        return '不合格';
    }
}

$result1 = judge(85);
$result2 = judge(65);

echo "85点の判定：{$result1}<br>"; // => 合格
echo "65点の判定：{$result2}<br>"; // => 不合格


//BMIを計算する関数
function calcBMI($heightCm, $weightKg) {
    $heightM = $heightCm / 100;
    $bmi = $weightKg / ($heightM * $heightM);
    return floor($bmi); // 小数点以下を切り捨て
}

$bmi1 = calcBMI(170, 60);
$bmi2 = calcBMI(160, 50);

echo "170cm・60kgのBMIは {$bmi1}<br>";
echo "160cm・50kgのBMIは {$bmi2}<br>";

//円の面積を計算する関数
function getCircleArea($radius) {
    $pi = 3.14;
    $area = floor($pi * $radius * $radius);
    return $area;
}

echo "半径5cmの円の面積は " . getCircleArea(5) . " cm²<br>";
echo "半径10cmの円の面積は " . getCircleArea(10) . " cm²<br>";

?>

表示確認の手順

下記のコード入力が終わったら、以下の手順で動作を確認してみましょう。

XAMPP を起動
　「Apache」が起動していることを確認します。
ブラウザを開く
　Google Chrome など、普段使っているブラウザを開きます。
アドレスバーに入力
　次のURLを直接入力して Enter を押します

http://localhost/php-basic/

01.php をクリック
　フォルダ一覧の中に「02.php」というファイル名が見えたら、それをクリックしてください。
ページが表示されれば成功！
　「PHP基礎学習のスタートです」や「ウェブトレーニングで頑張りましょう」などの文字が表示されていれば、PHPが正しく動いています。

PHP応用トレーニング

<?php
// 合計点を計算する関数
function getTotal($scores) {
    $total = 0;
    foreach ($scores as $score) {
        $total += $score;
    }
    return $total;
}

// 平均点を計算する関数（小数点以下は切り捨て）
function getAverage($scores) {
    $total = getTotal($scores);
    return floor($total / count($scores));
}

// 表示用の関数
function showScore($name, $scores) {
    $total = getTotal($scores);
    $average = getAverage($scores);
    echo "{$name}さんの合計点は {$total} 点です。<br>";
    echo "{$name}さんの平均点は {$average} 点です。<br><br>";
}

// データ（各生徒の点数）
$tanaka = [98, 75, 66, 90, 100];
$sato = [78, 85, 90, 90, 50];
$takahashi = [87, 99, 90, 50, 50];
?>

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>中間試験 個人成績表</title>
</head>
<body>
    <h1>中間試験 個人成績表（PHP版）</h1>
    <?php
    showScore("田中", $tanaka);
    showScore("佐藤", $sato);
    showScore("高橋", $takahashi);
    ?>
</body>
</html>